暑くも寒くもない、爽やかな新緑の季節、皆さんは如何お過ごしですか・・・
今月は、とっても読みやすくて、絵もステキなお勧め本です。
是非、お子さんと一緒に楽しんじゃって下さい!!
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『ろくべえまってろよ』
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灰谷健次郎:作 長新太:絵 文研出版 1975年
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2年生の教科書に出てくるので、もうご存知の方が多いかな-と思いますが、おもしろいので、是非、読んで欲しいです。
「兎の眼」で有名な灰谷さんが、初めて作った絵本なんですよ・・・・・
犬のろくべえが穴に落ちて、1年生の子供たちにどうにかこうにか、救い出されるまでのお話。
子供たちの、ろくべえを助けようとするひたむきさ、生き物に対するやさしい心ずかいが、ひしひしと伝わってきます。
それと対象的に、大人たちの対応は、あまりにも現実的すぎて全く役に立たないのです。トホホ・・・
画面構成は、真っ暗な穴が舞台という斬新な画面です。
最終ペ−ジだけ真っ白な背景で、助けられたろくべえと子供たちの笑顔が、とっても明るくってステキです。
教科書に出てくるものは、絵本をきちんと読ませたいですよネ・・・・・
『これはのみのぴこ』
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谷川俊太郎:作 和田誠:絵 サンリ−ド 1979年
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この絵本は、ことばあそびの本です。
始めのペ−ジは、右ペ−ジに大きな1匹ののみが飛び上がっていて、左ペ−ジに「これはのみのぴこ」(文中引用)とだけ書いてあります。
次ペ−ジでは、ねこの上半身が大きく描かれて、のみのぴこがポ−ンとはねていて、左ペ−ジに「これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもん」(文中引用)と書いてあります。
つまり、ペ−ジをめくる毎に繰り返された文の後に、新しい言葉がつながる仕組みになっています。
ユ−モアたっぷりで楽しいリズムのある言葉のつながりで、おもわずニヤッと顔がほころんでしまいますヨ!!
我が家の長男が年長の頃、何か口ずさんでいるので何かなと思ったら、この絵本の全文を暗記してスラスラ言っていたのです。 これには私もビックリ!!
さすがは、ことばの魔術師・谷川俊太郎さんだな−と感心してしまいました・・・
和田さんの絵も、とってもユニ−クで楽しいですヨ!!
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