私たちは,町田市の公民館で行われた生涯教育プログラムの講座を母体に、子どもの本を大人が楽しみ、 子どもの本から元気を貰いたいと思って読み続けているグループです。 30人ほどのグループがそれぞれの興味や考え方の方向を求めて,発展的に解散ということになった時、私たち はまず,ホームページを立ち上げて,何とか発表の場を持ちたいと思いました。私たちが今までに読んできた本の 中から是非皆さんに読んで頂きたい本の紹介という形で、ホームページに発表して2年ほど経ちました。 一方、我々自身の課題として、ただ何となく本を読んでいくのでは、途中で頓挫するおそれもあり、何かテー マを決め、ただ感想文というのではなく、もう少し突っ込んだ形で作品を考えて行きたいと考えました。 そこでどんなジャンルの本を取り上げたら好いかということになりました。 私たちは、子どもを持って初めて子供の本に本格的に接することになった者たちばかりなので、(つまり大人 になってから子どもの本を読み始めたということです。)子どもの本のジャンルにファンタジィが大きな位置を占 めていることは知っていましたが、ファンタジィに対して強い思い込みがありました。 つまり、ファンタジィは、なんとなく、お伽噺っぽくて、フワフワしていて、夢物語のようなもの、というよう なものです。そんな思い込みから、それまではファンタジィが課題の本になることはありませんでした。今思うと、 それとは知らずににファンタジィの作品を取り上げていたこともありますが・・・ それでも、これから子供の本を楽しんでいくためには、原点とでも言えるファンタジィを読まないまま通り過ぎて はいけないのでは?ということで、一年ほどファンタジィを読んでみよう、と読み始めました。 ところが、読み始めてみると、その面白さに全員がはまり込んでしまいました。 子供が本の世界に入り込める多彩なストーリー展開や、主人公の設定など、現実の世界では有り得ないけれど、 人の生き方、希望、勇気などを、確実に教えられる物語がそこにはありました。 各自が毎月課題本を示し、全員がそれを読んで感想を述べ合うということを続けてきています。それぞれが選ぶ 本の傾向が又その人らしさを表していて、興味深いものがあります。 最初は一年ほどと思っていたのですが、まだまだ続きそうです。 これまでに読んできたファンタジィの作品を各自が纏めた物を読んで頂きたく、新しくファンタジィのコーナーを設けました。 作品から受け取る物はそれぞれに違うと思いますが、ひとつの読み方として参考にして頂けば嬉しいです。また ご意見も頂いて楽しい話し合いができると良いなと思っています。 どうぞよろしくお願いします。 2002年 5月 うり坊のママ |